2023.08.22
厄祓 諸災祓除
厄年とは、体調不良や災難などにあいやすい年と云われます。厄による災いが起こる前にお祓いを受け、心身ともに健やかで一層充実した日々を送れるように祈願するのが厄祓です。
浅草神社では九星気学というものに基づいて厄年を算出しています。
厄年に当たらない方は、「諸災祓除(しょさいはらいよけ)」という厄祓祈祷を行います。
新年を迎える正月に厄祓を行うことが多いようですが、これに関係なく誕生日など良き日柄を選び、参詣をする場合もあります。
本来、厄年は長寿を祝う還暦や古稀などの年祝いと同じく、ハレの年齢と考えられていました。厄年を迎えることは、地域社会において一定の地位となることを意味し、宮座への加入や神輿担ぎなど、神事に多く関わるようになります。このため心身を清浄に保ち、言動を慎む物忌(ものいみ)に服する必要があったわけです。厄年の「厄」は、神様にお仕えする神役の「役」であるといわれるのも、こうした理由によるものです。
現在では、災難が多く生じる面が強調され、その禁忌の感覚が強くなりましたが、七五三や成人式、年祝いなどとともに、人生における通過儀礼として、大切に考えられていることには変わりありません。