三社祭

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三社祭川柳

平成28年 三社祭川柳結果発表

いよいよ私ども江戸っ子にとって、じっとしていられなくなるお祭りのシーズンがやってきます。特に、江戸の下町ッ子にとって、三社祭という存在は、無くては生きていけないほどの行事です。

 江戸ッ子の血が宮出しへ沸く五月  玄武洞

は、まさに共感そのものでしょう。
江戸ッ子の血が宮出しへ沸く五月
ご存知のように三社様は、浅草観音のご本尊を海から引上げた二人の漁師兄弟(桧前浜成・竹成兄弟)と土師真中知の3人をお祭りした神社です。

 今もって網へ手を出す御縁日  誹風柳多留

の句は、その3人の漁師の象徴でもある三つの網が、そのまま浅草神社の紋章となったことに由来する句です。
今もって網へ手を出す御縁日
海から観音様の像が網にかかり、目にした3人はびっくりしました。

 さて光る魚と三人初手思い  誹風柳多留70篇

はじめて目にしたとき「光る魚」と思っただろうという江戸っ子の想像の句ですが、その驚きが伝わってきますね。
さて光る魚と三人初手思い
 佛体で ないと三つに 分けるとこ  誹風柳多留64篇

観音様の御神体は、わずか1寸8分。とはいえ、黄金の観音さま。こんな金目のものは、仏像でなければ分けてしまったかもしれません。
江戸っ子のいたずらなユーモアです。
佛体で ないと三つに 分けるとこ
 三人がすくい諸人がすくわれる  誹風柳多留36篇

浅草観音は、庶民の信仰を集め、多くの心を救ってきました。
その観音様のご利益は、3人の漁師がこの像を掬わねばはじまりませんでした。「すくう」を縁語でつかったコトバ遊びですが、よく観音様と三社様の関連を描いています。
三人がすくい諸人がすくわれる
 一日は雨で三社の濡れ神輿  田島歳絵

歳絵さんは、生粋の浅草生れの浅草育ち。三社祭に熱を上げたおちゃっぴーの一人です。三社祭のこの時期は、必ずといってもいいほど雨にみまわれます。
歳絵さんの三社祭は、濡れ神輿の思い出とともに一句に結晶しました。
一日は雨で三社の濡れ神輿
今回の<三社祭川柳>コンクールの選者のひとり、内田博柳さんも生粋の祭り好き。お囃子の音が聞こえると、仕事も家庭も放り出して出かけてしまったこともあったとか。

 渡御筋で神輿待つ間の塩結び  内田博柳

は、町役として三社祭に参加した時の句です。
この三社祭では、塩結びのイメージが好適で、にぎり寿司では句になりません。
渡御筋で神輿待つ間の塩結び
三社祭独特のおどり<びんざさら>は、ゆったりと動く動作が江戸っ子にとっては歯がゆいほどのペース。

 びんざさらきのないような舞をする  誹風柳多留

は、江戸っ子の本音かもしれませんね。
びんざさらきのないような舞をする

このように、川柳は江戸から250年に渡って、三社祭の様子を句にしてきました。<川柳>という句になったとき、そのコトバは、それを読む人との共感に変わります。

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