びんざさら舞

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びんざさら舞の起

 三社祭で催される 五穀豊穣を祈願して行われる舞で 田楽の一種です。
 田楽とは田植行事を芸能化したもので 平安時代に興り、鎌倉から室町時代にかけて 大変流行したものです。
 演者は派手な衣装を着て、びんざさらを摺り鼓を打ちながら さまざまな音を出し、いろいろと陣形を変えて 豊年や悪霊退散を願って踊るものです。

現在のびんざさら舞

 三社祭の第一日目、金曜日におこなわれる大行列で、浅草の街を歩きます。浅草神社到着後、五穀豊穣、商売繁盛、子孫繁栄などを祈って氏子の人々より「神事びんざさら舞」が拝殿で奉納されます。その後、神楽殿でも舞を舞います。

びんざさらとは
 『びんざさら』は『編木』『拍板』などと書きます。竹、あるいは木の薄片数枚から百枚前後の上部を紐で束ねた楽器で民俗芸能の中でも田楽系統の踊りに用いられています。
 神事びんざさら舞で使うびんざさらは、おおむね長さ15センチ、厚さ0.6センチの檜の板を百八枚重ねた木製のもので、左右両端を両手で持ち、アコーディオンのように開いたり閉じたりすると、板と板がふれ合って音を出します。